暗譜は必要か
「原則として必要である」と断言できる!
チンドン屋として興行する場の主戦場は練り歩き(音楽を演奏しながらお客さんにアッピールする)である。その場合、客層を考慮しながら、曲目を選択しなければならない。楽譜に頼っていたらそれが出来ない。
話を楽曲の習得時に戻そう。
楽曲を覚えるには、
1,楽譜で覚える
2,楽曲を聞いて主に指探りで覚える。
大きくこの2つ
1、の場合(私)。
聞き知った曲であり、かつ音楽的に難易度が低い曲は2~3日で楽譜を見ればだいたい演奏できるようになる。
でも暗譜となるとそうはいかない。頭に楽曲が定着し、指が自然に動くまでに、最低でも1か月かかる(毎日の努力により日数は短縮できる)。長ければ曲によっては1年かかってもできない場合もある。
(うまく演奏できないフレーズが楽曲の一部でもあると、人前では演奏できない)
私の場合、調号(♯、♭)の数によりおよそ覚える日数が変化する。頭と指が複雑になるからである。
よって、楽譜があればすぐそれほど努力もせず、すぐ演奏できる人も、暗譜して、客層を見て、フレキシブルに演奏できるまでは、かなりの練習量と、いわゆる努力が必要である。そして、最終的には度胸が必要となる。
この点が主にミュージシャンとは違う点かな。音楽技術・知識は遠く及ばないが(笑)。
注意:その楽器(主に管楽器)らしい音を出す練習も上記に増して練習しなければならないことは論を待たない。