映画版 続・金色夜叉「あれから」開演ご挨拶
まずは、この機会を作ってくれたコロナ禍に感謝します(笑)。
この演題の寸劇でスタートしたのは昨年3月でした。
それが、コロナ禍で、演ずる機会がなくなり、寸劇の総決算として創作した寸劇が、
このまま埋もれるのは忍びないとの思いで、春から映画版として再スタートさせようと
脚本から見直してまいりました。
映画作成のノウハウは皆無でしたが、寸劇8年間の実績と、これまでの動画制作のノウハウを駆使して何とか作り上げたのが今回の映画であります。
制作技術的にはツッコミどころ多々ありますが、こんな素人集団が創作した作品ですのでお許しを願いたいと思います。
内容的には、世で知られる「金色夜叉(お宮と貫一)」のその後を象徴的な部分を自分なりに描いた内容となっています。(原作は尾崎紅葉:続・金色夜叉、続々金色夜叉、新版続金色夜叉の3冊)
この物語背景の明治の時代も、現代も男女の関係は永遠に説明することができない問題です。
特に愛を語るのは、私は一言でいうと、他人を慈しむ心(思いやる心)だと思いますが、定義がはっきりしていないのが現状ではないでしょうか。
そして、男女の問題(関係)になると、それに金がからみ、性がからみ、複雑怪奇な理解しがたいものとなってしまうのではないでしょうか?
金色夜叉の物語は、その愛と金が絡んだ云わば純粋で、永遠の男女の形を描いたものと理解し、それを短編映画化したのが、今回の作品であります。
今一度男と女の象徴的な愛の形を感じとって頂ければと思います。
最後に今回の映画化に一緒に頑張ってくれたメンバーの皆さま、鬼監督によくぞついてきてくれました。その他関係者の皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
この開演が東京オリンピックの開会式と同日になったのは・・・・・・何の関係もありません(笑)